3年生の書星会お手本、今年は「いけ花」です。すでに学校で指導を受けて書いている児童もいれば、この日初めて太筆を使う児童もいます。児玉先生はまず、お手本・書初め用紙・墨汁&墨池の配置を指導。そのうえで静かに座る児童たちを前に、教卓に用意された生け花の実物に注目させます。「お題の「いけ花」を知っている人は手を挙げて」。先生の問いかけに手を挙げた児童は2人だけ。「これが生け花です。ああ、これなら知ってたという人は?」
これに対して半分の児童の手の手しか挙がりません。「生け花」を初めて知った児童がなんと多いことか。
さて、授業は最初に太筆を全部下ろして墨をたっぷり筆に吸わせることから入ります。そして、まず1枚、何も指導を受けずに「いけ花」と書きます。書き上がった1枚は新聞紙の中にはさみ、ここから練習開始です。「い」の練習を書初め用紙に3回、「け」の練習を3回、最後に「花」を3回。それぞれの文字について「とめ、はね、はらい」を先生が書画カメラを使ってスクリーンで見せ、みんなは手で空をなぞって書きます。そして筆を持って実際に書くという手順。児童たちは一つ文字を練習するたびに太筆で字を書く自信をつけていきました。
書初め用紙の5枚目には、いよいよ「いけ花」3文字を通して書きます。子どもたちは食い入るようにお手本を見つめ「元気よく、大きく、形よく」という児玉先生の教えを守って書き上げます。出来上がった作品は元気いっぱい!
形も大きさも申し分ない「いけ花」が勢ぞろいです。
最後に児玉先生から、一つ一つの作品に対して講評がありました。児童は一人ずつ、自分の作品に対する感想を話し、先生が批評をしてくれました。後ろでは保護者の皆さんが優しく見守り、それぞれに大きな拍手が送られました。