学習はまず講師・染谷 洋先生(伝統工芸士)の手による着物、帯などの作品を鑑賞し、友禅染の工程を学びます。先生が用意してくれた今年の下絵は「魚」と「蝶々」。
受講者はどちらかを選択して早速染めの実技に入ります。下絵付きの布を竹ひごで止めて、色を染めていく作業。筆や染料もすべて先生が準備してくれました。これを使っていよいよ制作に入ります。
単色にせずグラデーションを使う場合の塗り方のポイント、にじまないようにするために隣り合わない色から塗ること、さらに、同じ色の濃淡の出し方など、さまざまな技術を教わったあとは、一人一人が個別の作業に入ります。
受講生はいずれもじっと色の構成を考えたあと、黙々と制作を進めていきます。迷う様子の筆はあまり見られず、どんどん染めていく様子に、この講座を選択した小・中学生の人たちがいかに技術や関心が高いかがよくわかります。
できあがった作品は染谷先生が一人一人の仕上げを経て完成。8/12から10日間、アビスタ2階にて展示しました。